類に属するもの。
 コナン・ドイル。A. C. Doyle――
[#ここから3字下げ]
The Lost World.(失われた世界)
The Poison Belt.(毒の帯)
Captain of the "Pole−Star."(北極星号船長)
The Land of Mist.(霧の国)
The Doings of Raffles Haw.(ラッフル・ホウ行状記)
[#ここで字下げ終わり]
 ジュール・ベルヌ。Jules Verne――
[#ここから3字下げ]
From Earth to the Moon.(月世界旅行)
Twenty Thousand Leagues under the Sea.(海底六万哩[#「六万哩」はママ])
Journey to the Center of Earth.(地中旅行)
The Mysterious Island.(不思議国)
[#ここで字下げ終わり]

 第二類に属すべきもの。[#底本では天付き]
 ジャック・ロンドン。Jack London――
[#ここから3字下げ]
Before Adam.(アダム以前)
The Call of the Wild.(野性の叫び)
Iron Heel.(鉄の踵)
"Star−Rover."(「スター・ロバー」)
[#ここで字下げ終わり]
 バロウズ。E. R. Burroughs――
[#ここから3字下げ]
Tarzan of the Apes.(類人猿ターザン)
The Return of Tarzan.(ターザンの帰還)
The Beast of Tarzan.(猛獣ターザン)
The Son of Tarzan.(ターザン第二世)
[#ここで字下げ終わり]
 その他、数種の「ターザン物語」あり。
 サミュエル・バトラー。Samuel Butler――
[#ここから3字下げ]
Erewhon.(エレホーン)
[#ここから10字下げ]
nowhere を逆に綴ったのであって、彼の皮肉的理想郷を提示しているのである)[#「)」はママ]
[#ここから3字下げ]
Erewhon Revisited.(エレホーン再訪問記)
[#ここで字下げ終わり]

 最後の種類に属するもの。
 ウェルズ。Herbert George Wells――
[#ここから3字下げ]
Time Machine.(時の器械)
The Food of God.(神々の糧)
In the Days of the Comet.(彗星時代)
First Man in the Moon.(月へ行った最初の人)
The Island of Dr. Morean.(モリアン博士の島)
War in the World.(世界戦争)
War in the Air.(空中戦)
The Wonderful Visit(不思議な訪問)
The Invisible Man.(見えざる人)
The Sleeper Awakes.(眠れるものの目覚むる時)
Tales of Space and Time.(空間と時間の話)
[#ここで字下げ終わり]
 エドワアド・ベラミイ。Edward Bellamy――
[#ここから3字下げ]
Looking Backward.(太古を顧て)
[#ここで字下げ終わり]

  第七章 探偵小説

「探偵小説」の歴史については、総論のところで充分に触れておいたし、又、その存在理由――何うして発展して来、そして現在の流行をみたか。又、将来如何なる方向へ進んでいくであろうか。換言するなら、「探偵小説」は過去から未来へつづく文学史の如何なる役目をする一鎖りであるだろうか、――は、前章で詳細に講じたのである。
 そこで、それらに関しては、再び貴重な頁を浪費すまい。ただちに、「探偵小説」はその特徴としてどんなものを含んでいなくてはならないか、に進もう。
 第一に、その物語が自然でなくてはならない。「探偵小説」に於て自然であるということは、その不自然さ、誇張が極めて現実性に富んでいなくてはならない。即ち自然に、もっともらしく読者に感じられねばならない、ということである。そのことは、勿論、科学的でなくてはならない、という意味も含んでいる訳である。即ち、「探偵小説」の第一特徴は、「現実性の豊富」ということである。犯罪の動機、探索の手懸りが、如何に些細な、又空想的なものであろうと、それが現実性をもって読者にせまらねばならない。
 第二に、サスペンスということが、その特徴であろう。どうなるだろうか、犯人は誰だろうか、といった期待と不安を次から次へと読者にもたすように仕組まれていなくてはならない。犯人を意外な処に発見さすのもいい――ドウゼの「スミルノ博士の日記」、すべての登場人物を犯人らしく見せて五
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