巌流島
直木三十五
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【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)飯篠長威斎家直《いいざきちょういさいいえなお》
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)富田|勢源《せいげん》
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)兵法三十五※[#「山+竒」、第3水準1−47−82]条
[#…]:返り点
(例)不[#レ]容《いれず》
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一
「天真正伝神道流」の流祖、飯篠長威斎家直《いいざきちょういさいいえなお》が当時東国第一の兵法者とされているのに対して、富田|勢源《せいげん》が西に対立して双《なら》び称されて居たものである。中条流より出た父九郎右衛門の跡を継ぎ名を五郎左衛門、入道してのちに勢源、自ら富田流の一派を樹《た》てて無双の名人とされて居た。越前の国宇阪の荘、一乗浄教村の住人である。
飯篠家直の門下からは、弘流《ひろしりゅう》の井鳥為信、一羽流《いちうりゅう》の諸岡一羽、本心刀流の妻方謙寿斎《つまがたけんじゅさい》、神道一心流の櫛
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