ディカーニカ近郷夜話 後篇
VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI
はしがき
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli
平井肇訳
−−
【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)公《おほやけ》
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#始め二重括弧、1−2−54]
*:訳注記号
(底本では、直後の文字の右横に、ルビのように付く)
(例)次ぎに*濁麦酒《クワス》に浸けて、
−−
さていよいよ二冊目の本を御覧に入れる、いや二冊目といふよりは寧ろ最後の本といつた方がよい! ありやうは、これも公《おほやけ》にするのは全く不本意なことなんで。実際、もういい加減に身の程を知つてもいい頃ぢや。実を言へば、そろそろ村でも、わしのことを哂笑《わら》ひだしをつたのぢや。その言ひ草が、※[#始め二重括弧、1−2−54]ほいほい、老爺《ぢい》さんもすつかり耄《ぼ》けてしまつたよ。あの高齢《とし》をからげて、こんな子供だましみた
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