{(夾/土)」、第3水準1−88−54]《うづ》めらるゝものは、悉く化して花となり香となり、死者は再びこれより起たん。しかしてその詩は一たび死したる藝術をして、不死不滅の花となりて開かしめん。我目はアヌンチヤタ[#「アヌンチヤタ」に傍線]が顏を見やりたり。我心は吐き盡したり。われは起ちて禮をなしたるに、人々は我を圍みて謝したり。姫は我を視て、君は深く我心を悦ばしめ給ひぬといひぬ。我は僅に唇をやさしき手に押し當てたり。
そも/\劇は虹の如きものなり。彼も此も天地の間に架したる橋梁なり。彼も此も人皆仰いで其光彩を喜ぶ。然はあれどその※[#「倏」の「犬」に代えて「火」、第4水準2−1−57]忽《しゆくこつ》にして滅するや、彼も此も迹《あと》の尋ぬべきなし。アヌンチヤタ[#「アヌンチヤタ」に傍線]とアヌンチヤタ[#「アヌンチヤタ」に傍線]が技《わざ》とは、其運命實にかくの如し。姫はわがこれを不朽にせんとする心を、この時能く曉《さと》り得たり。姫が我を解することの斯く深かりしことは、當時我未だ知ること能はざりしが、後に至りて明かになりぬ。
我は日ごとに姫をおとづれき。わづかに殘れる謝肉祭の日
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