驍フみ。我がために汝を驅りて懺悔の榻《たふ》に就かしめんは、初より我願にあらず。たゞ汝がヘブライオス[#「ヘブライオス」に二重傍線]の語を學ばんに、いかなる障《さはり》あるべきか、そは我に解せられず。況《いは》んやそを猶太の翁に學ぶことをや。されどこの事に就きては、我等また詞を費さゞるべし。今日は善くこそ我を訪ねつれ。物欲しからずや。酒飮まずや。
友なる士官がかく話頭を轉じたるとき、我はその特《こと》なる目《ま》なざしを見き。こはベルナルドオ[#「ベルナルドオ」に傍線]が學校にありしとき屡※[#二の字点、1−2−22]ハツバス・ダアダア[#「ハツバス・ダアダア」に傍線]に對してなしたる目なざしなりき。友の擧動《ふるまひ》、その言語、一つとして不興のしるしならぬはなし。我も快からねば程なく暇乞して還りぬ。別るゝときは友の恭《うや/\》しさ常に倍して、その冷なる手は我が温なる手を握りぬ。我はわが辭退の理に※[#「りっしんべん+(匚<夾)」、第3水準1−84−56]《かな》へる、友の腹立ちしことの我儘に過ぎざるを信じたりき。されど或時は無聊に堪へずしてベルナルドオ[#「ベルナルドオ」に傍線
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