m」に二重傍線]の畫廊開かるべき日なり。且は美しき畫、めでたき石像を觀、且はなつかしき友の消息を聞かばやとおもひて、われは又學校の門を出でぬ。
美しきラフアエロ[#「ラフアエロ」に傍線]が半身像を据ゑたる長き廊の中に入りぬ。仰塵《てんじやう》にはかの大匠の下畫によりて、門人等が爲上げたりといふ聖經の圖あり。壁を掩《おほ》へるめづらしき飾畫、穹窿を填《うづ》めたる飛行の童の圖、これ等は皆我が見慣れたるものなれど、我は心ともなくこれに目を注ぎて、わが待つ人や來るとたゆたひ居たり。欄《おばしま》に凭《よ》りて遠く望めば、カムパニア[#「カムパニア」に二重傍線]の野のかなたなる山々の雄々しき姿をなしたる、固より厭《あ》かぬ眺なれど、鋪石に觸るゝ劍の音あるごとに、我は其人にはあらずやとワチカアノ[#「ワチカアノ」に二重傍線]の庭を見おろしたり。されどベルナルドオ[#「ベルナルドオ」に傍線]は久しく來ざりき。
間といふ間を空《むなし》くめぐり來ぬ。ラオコオン[#「ラオコオン」に傍線]の群の前をも徒《いたづら》に過ぎぬ。我はほと/\興を失ひて、「トルソオ」をも「アンチノウス」をも打ち棄てゝ、家路
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