閧フ認可の日に、ハツバス・ダアダア[#「ハツバス・ダアダア」に傍線]はベルナルドオ[#「ベルナルドオ」に傍線]にいふやう。君は又何の題をも撰び給はざりしならん。君は歌ふ鳥の群にあらねば。ベルナルドオ[#「ベルナルドオ」に傍線]のいはく。否。ことしは例に違ひて作らんとおもへり。伊太利詩人の中にて題とすべきものを求めたるが、その第一の大家を歌はんは、わが力の及ばざるところなり。さればわれは稍※[#二の字点、1−2−22]《やゝ》小なるものをとて、ダンテ[#「ダンテ」に傍線]を撰びぬ、ハツバス・ダアダア[#「ハツバス・ダアダア」に傍線]冷笑《あざわら》ひていふ。ダンテ[#「ダンテ」に傍線]を詠ずとならば、定めて傑作をなすなるべし。そは聞きものなり。さはあれ式の日には、僧官たちも皆臨席せらるゝが上に、外國の貴賓も來べければ、さる戲はふさはしからず。謝肉《カルネワレ》の祭をこそ待ち給ふべけれ。この詞にて、他人ならば思ひとゞまるべきなれど、ベルナルドオ[#「ベルナルドオ」に傍線]はなか/\屈すべくもあらず。別の師の許を得て、かの詩を讀むことゝ定めき。われは本國を題として、新に一篇を草しはじめつ。
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