た話を聞いて、どこもかもよく悪いことばかりが似るものだと感心した。
 共産党やC・G・T・Uが何かやれば、社会党やC・G・Tがサボる。そしてその共産党がまた、無政府党のやることとなると一々にサボる。
 僕がメーデーに捕まった時には、『ユマニテ』では一段あまりの記事を書いた。が、その翌日僕が日本の無政府主義者と分って以来は、裁判のことも追放のこともついに一字も書かない。まったくの黙殺だ。そして王党の『ラクション・フランセエズ』なんかになると、最初から最後まで、「例の殺人教唆の無政府主義者」云々で押し通していた。
 サボタージュにも、「安かろう悪かろう」の意味の消極的のものもあれば、「生産妨害」の意味の積極的のもある。
 最近の『東京朝日新聞』に、そのパリ特派員の某君の記事の中に、王党の一首領を暗殺したジェルメン・ベルトンのことを「例の政治狂の少女」と書いてあった。それくらいならまだいい。彼女は、フランスの資本家新聞では「淫売」であり、「ドイツに買われた売国奴」であり、また「警察の犬」でもある。
 そしてフランス無政府主義同盟の機関『ル・リベルテエル』は、ほとんど毎週、彼女の弁護のために発
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