飯だけでたくさんだ、ほかにはもう何にも要らない。
「あれを思い出しちゃ、とても牢ばいりはやめられないな。」
前科者同士がよく出獄当時の思い出話をしながら、こう言っては笑う。実際日本飯の本当の味なぞは、前科者ででもなければとうてい味わえない。
底本:「大杉栄全集第十三巻」現代思潮社
1965(昭和40)年1月31日発行
※本作品中には、身体的・精神的資質、職業、地域、階層、民族などに関する不適切な表現が見られます。しかし、作品の時代背景と価値、加えて、作者の抱えた限界を読者自身が認識することの意義を考慮し、底本のままとしました。(青空文庫)
入力:kompass
校正:小林繁雄
2001年11月8日公開
青空文庫作成ファイル:
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