て下さい。そうしますと、それぞれの他国にも、色彩の差はありながら、光るものがあるということも鮮明に浮き上って参ります。これが平和の基本でありましょう。
『すべての邦をしてその所を得せしめよ。』
これは僕らの国のすべての光を集めた父祖の言葉です。何んという細やかで、壮麗な、浸透無端な、光の根元を中に抱いた超越力のある言葉でしょうか。それも太古のむかしから連り、今も変りありません。この現実性をかねた抽象性とも申すべき、これ以上に人の心身ともに救う平安な言葉というものは、ありますまい。この千差万態の変化を許容されつつ、その中に流れた、純粋現象の絶えざる回帰を本願とせられた理想に勝って光る理想が、ありましょうか。もっとも健康な理想のみが不滅であるということは、どこから見ても、一貫した現象世界の根本法則でありましょう。これは疑い得ないことです。繰り返して申しますが、自分の光を浄く信じればこそ、他の国の光をも完全に認め得られるということを強く信じて下さい。これを傲慢になることだと思うような、女女しい思いは夢夢なさらぬように、僕は僕たち日本人ほど他の国国に愛情を瀝いで来た人種もまた少いと思い、ひそ
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