鳳來寺紀行
若山牧水
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【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)杜鵑《ほととぎす》
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)麓の村|門谷《かどや》といふに
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「廴+囘」、第4水準2−12−11]つて
/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)なか/\に賑つて見えた。
*濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」
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沼津から富士の五湖を※[#「廴+囘」、第4水準2−12−11]つて富士川を渡り身延に登り、その奧の院七面山から山づたひに駿河路に越え、梅ヶ島といふ人の知らない山奧の温泉に浸つて見るも面白からうし、其處から再び東海道線に出て鷲津驛から濱名湖を横ぎり、名のみは久しく聞いてゐる奧山半僧坊に詣で、地圖で見れば其處より四五里の距離に在るらしい三河新城町に※[#「廴+囘」、第4水準2−12−11]つて其處の實家に病臥してゐるK――君を見舞ひ、なほ其處から遠くない鳳來山に登り、山中に
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