力でそれと分った。その上昇がまだ続けられているときのことだったが、乗組の全員が頭にかけている受話器に警報が鳴りひびいた。
「国籍不明ノ快速飛行機ガ本機ヨリ一キロ後方ニ尾行《びこう》シテ来ル」
本機を尾行している国籍不明の飛行機とは一体何者が操《あやつ》るものであるか。
「イマ尾行機内ヲ暗視機《あんしき》デ映写幕上ニ写シ出ス乗組員ニ注意!」
と、続いて警報が聞えた。と、帆村の目の前に映写幕がスルスルと降りてくるが早いか、三人の男たちの顔がうつった。一人は操縦し、一人はラジオ器械を操り、一人はこっちの方を睨んでいた。その男の顔を見た帆村はハッとして、
「ああ『右足のない梟《ふくろう》』だ!」と叫んだ。
「うん、やっぱり彼奴《あいつ》が尾行してきおった。彼奴が仲間と連絡しないうちに早く片づけて置こうじゃないか」
と牧山大佐は送話器の中へ怒鳴りこんだ。
「怪力線発射用意」
と号令が響く。「撃てッ!」映写幕に映っていた「右足のない梟」外二名の男たちは俄《にわ》かに苦悶の表情を浮べた。とたんに横合から白煙が吹きつけると見る間に、焔《ほのお》がメラメラと燃えだした。そして三人の顔は太陽に解け
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