よ。これからは、僕が命令しますからねえ」
黄いろい幽霊は、からからと笑うのだった。
幽霊指揮官
「こっちを向きたまえ」
と、黄いろい幽霊は、おちつきはらった声で命令した。
パイ軍曹とピート一等兵は、おずおずと廻れ右をして、黄いろい幽霊の方に向いた。
(あっ、こいつは、まさしく東洋人だ。中国人じゃないかなあ。いや、エスキモー人かも知れない。いやいや、こんな大胆なことをやるのは、日本人より外にない)
これは、パイ軍曹の腹の中であった。
ピート一等兵の方は、そんなおちついたことを考えるひまがない。
(はあて、この幽霊め、おれたちと、あまりかわらない服装をしているぞ。防寒服を着た幽霊は、はじめてみたよ)
と、ピート一等兵はがたがたふるえている。
「さあ、これからは、私――黄いろい幽霊が、この地底戦車の指揮をとる。それについて不服な者があるなら、一歩前へ出なさい」
誰も出ない。そうであろう。黄いろい幽霊は、そういいながら、わきの下にかかえている機関銃の銃口を、二人の方へ、かわるがわる向けているのだ。不服があるといったら、すぐにも発砲しそうである。誰が一歩前に出るものか
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