たのだ。わしたちは、少々|自惚《うぬぼ》れていたと思う。四次元振動という新兵器をもっていけば、地球を圧迫することなどは訳なしだと思っていたのだ。ところが、それが誤りだったことが、はっきり分った。わしは、出直してくるよ。それから、わしの国の首脳部の者共《ものども》へも、地球を再認識するよう、極力《きょくりょく》説いてまわるつもりだ。やあ、黒馬博士、それでは君の友情を感謝して、さよならを告げるぞ」
「もう、帰るのか」
X大使に、下から出られると、私もまた、彼に対し、ふしぎに惜別《せきべつ》の念を禁じ得なくなった。
「うん、今は帰るが、いずれそのうち、実力をもって、また君たちとまみえる折があろう。そのとき、また火花を散らそうぞ」
そういったかと思うと、X大使の姿は、ふっと空間から消え去った。あとには、硬い床だけが残った。
(久慈たちは、何処へいった)
私は、さわぎ立つ胸をおさえて、島内を、探しまわった。
「いない。久慈たちは、どこにもいない」
私は、元の広間へ戻ってきた。そこには、オルガ姫がにんまり微笑《ほほえ》んで待っていた。
「オルガ姫。お前は、久慈たちを知らないか」
「ああ、久
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