ながらも、しきりに私の殊勲をほめてくれる。しかしどう考えても、締め出しは、恐れ入るの外ない。
 それと同時に、私は、これまで知らないこととはいいながら、よくもまあかの恐るべき金星超人X大使と対等に張り合っていたものである。もし事前に、X大使の正体を知っていたとしたら、私はああまで、彼に対し、強硬なる態度を維持していることができなかったであろう。盲人蛇に怖じずという諺《ことわざ》があるが、私のX大使に対する場合も、それに近いものであった。
 さて、私は、これからどうすべきであろうか。日本要塞から締め出しをくった私は、一体いずこへ赴くべきであろうか。
 オルガ姫は、最後の節を読みあげた。
「――黒馬博士よ。余鬼塚元帥は、貴下が、このベトンの上を去り、クロクロ島に帰還せらるることを薦《すす》めるものである。クロクロ島は沈没したるも、貴下の手によって、修理し得られるものと信ず。クロクロ島が、貴下の手によって建造せられたるとき、余は博士に祝意《しゅくい》を表するため、磁石砲《じしゃくほう》という機械を贈呈《ぞうてい》し、島内に据付《すえつ》けしめたることを、博士は記憶せらるるや。その折、博士に対
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