しぎだ、ふしぎだ」
私は首をふった。
「オルガ姫とにかく東京までいってみろ」
「はい」
東京へいっても、おそらく同じことであろうと思ったが、東京へついてみると、やっぱりそうであった。見えるのは、すべすべしたベトンの背中ばかりであった。
「ふうむ、やっぱり同じことだ。オルガ姫、艇をこのまま沈ませて、しずかに、あのベトンのうえにつけよ」
「はい」
艇の底は、まもなく、ベトンの上に触《ふ》れた。微《かす》かな反動があった。
「しばらく、ここで休むことにしよう」
私は、ここでしばらく憩い、最前《さいぜん》から解き切れない謎を、どうにかして、ここで解いてしまうつもりであった。
さあ、一体、祖国日本は、どうしたというのであろう。
私の観察したところによると、感じからいうと、日本の陸地が、化石《かせき》になって(陸地が化石になるというのはおかしい云い方だが)、そして海底にしずんでしまったとでも云い現わしたいところだ。
その一方において、富士山がなくなり、その代りでもあるように、紀伊《きい》水道が浅くなってしまって、ベトンの壁が突立っているのであった。一体、どういうわけであろう。
わか
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