でしょう」
「なにが、お嬢さんだ。私は山形警部だ」
と、その女体の人造人間は怒ったような口調《くちょう》で答えた。
娘と警部
さすがの超人間X号も、その日はすっかりくたびれてしまい、ベッドにもぐりこむと、正体もなく深いねむりに落ちこんだ。
彼は、すこしの心配もなくねむった。というのは、この秘密の最地階のことは外部には知られていないし、またこの最地階からそとへ出ていく出入り口は、彼がしっかり錠《じょう》をおろし、その鍵《かぎ》はだれも気のつかない薬品戸棚《やくひんとだな》の裏にうちつけてある釘《くぎ》へひっかけてあるので、何者もこの最地階から外へ出られないと信じていた。
ところが、その翌朝七時に彼が目をさましてみると、その秘密の出入り口があいているので、びっくりした。錠は、内がわから鍵がさしこまれたまま、みごとにひらかれてあった。
「しまった。何者のしわざか」
X号は、おどろくやら、腹をたてるやらで、そこにふたたび錠をかけると、急いで引きかえした。
彼は、実験室の戸をおして、中へはいった。
「おお、谷博士は、ちゃんといるぞ」
谷博士は、椅子にしばりつけられたま
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