かがいを立てたのである。
「ぼくは谷だよ。X号のために、こんな目にあわされたんだ」
サルの答えは、五人の少年を、心から震《ふる》えあがらせたのだった。
谷博士のものがたり
「あなたは、ほんとうに谷先生なんですか。それでは、いまここから出ていった、谷博士はいったい何者でしょう」
戸山少年は、うんとおなかに力をいれて、十分念をおしたのである。
「わからないかね。君たちは、あれがX号の化《ば》けていることに気がつかなかったのかい」
サルは檻の中で、じだんだふんでくやしがっている。
「でも、先生は、目をわるくして、ぼくたちの顔をごらんになったことがなかったでしょう。それによく、ぼくたちだということが分かりましたね」
何しろ、いままで何度もだまされているので、戸山君もなかなかゆだんをしないのである。
「それはね、目は見えなくても、君たちの声はちゃんとおぼえていたし、それにX号が、君たちがこの研究所に来ていることを話してあったから、君たちがこの部屋へはいって来たときには、ちゃんとけんとうがついたんだよ」
サルは怒《おこ》ったようだった。
「よく分かりました。だけど、この檻は
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