これはどんな武器を持って襲撃してくるか。多勢に無勢、はじめの奇襲《きしゅう》こそ成功したが、正面からの戦争となると、なんといってもこちらは不利だといわねばならない。
「山形君、大急ぎで地階へおりてくれたまえ。そして発電装置を破壊するんだ。ぼくはそれまで、この操縦装置を動かして、向こうの電波を妨害《ぼうがい》するから――」
警部の機械人間は、壁のボタンを押して、エレベーターへ飛びこむと、さっそく地階へおりて行った。博士の機械人間は、操縦盤の前に坐ると、しきりにダイアルを動かしはじめたが――
「先生、また機械人間の一隊が、向こうにあらわれましたよ。こんどは何か手に黒い手榴弾《てりゅうだん》のようなものを持っています」
戸山少年の機械人間は、ついに悲鳴《ひめい》をあげたのである。
「その机の前に、怪力線《かいりきせん》の放射器がある。それを向こうに向けて、ボタンを押したまえ」
博士はけんめいに叫んだ。
向こうにあらわれた機械人間は、手に手に手榴弾のようなものを持ち、こちらへ向かって、投げつけようとしたが、戸山少年が機械のボタンを押すやいなや、目に見えぬ怪力線が放射されたのであろう。
機械人間の手に持っていた爆薬《ばくやく》は、大音響《だいおんきょう》を立てて爆発し、機械人間の一隊は、こっぱみじんに吹きとばされたのである。
「先生、愉快《ゆかい》、愉快ですね。これさえあればもう大丈夫。もう何人、機械人間があらわれても平気ですよ」
機械人間の破片《はへん》は、こちらへもものすごい勢いで飛んで来たのだから、もし博士や少年たちが、機械人間の中へはいっていなければ、その爆風や断片で、大けがをしたにちがいない。しかしさいわいに、なんの負傷もしなかったのだから、少年たちはしきりに愉快がっているのだった。
「それはいいが、困ったことになってしまったよ」
博士の声は震《ふる》えていた。
「どうしてです」
「いまの爆風と破片で、こちらの操縦装置がこわれてしまったんだよ。もうこちらからはなんの電波も送れないんだから、機械人間の活動を妨害する方法はないんだ。いまに毒ガスでも使われたら、こちらには防ぐ方法がない。早く山形君が、発電装置をこわしてくれないかぎり、戦いはこちらの負けだよ」
博士のことばは悲壮《ひそう》であった。ところが、たのみに思う山形警部の機械人間は、悄然《しょうぜん
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