のも一位のも共に四桁であるから、これは9であるしかない。
これで、答の數は全部判明した。すなはち□7□□□は 97809 であると決まつた。
尚、七段目左端は9である。なぜなれば、これを8だとすると、その下に何か數字が殘る、しかし實際にはこの下には何にもないのであるから、9であるしかない。
これだけのことを計算に書入れてみると下のやうになる。
97809
_________
1□□)□□□□□□□□
↑ 1□□□
2 ――――――――
又 □□□
は □□□
1 ―――――――
1□□□
9□□
――――――
1□□□
1□□□
―――――
0
[#八段目九段目左端「1」は底本では「□」]
さあ、あと一息である。
除數の十位の數は2か1かのどつちかであると、既に追つめられてゐる。この問題を片づけるのは比較的樂である。これまで當つてきたところから考へると、それは1であるよりも、2である方がずつと有力である。そこでこれを假りに2と考へる。
すると、除數は 12□の形となつたわけ。
さうだとすると、除數の一位の數は、4又は4より小さい數でなければならぬことになる。なぜなれば、七段目[#「七段目」は底本では「五段目」]に於いて、124×8=992 であり、それが5以上では 125×8=1000 となつて四桁になる。しかるに七段目[#「七段目」は底本では「五段目」]は三桁であるから、除數の一位の數は4、又は4より小さい數字であらねばならぬ。
これを4とすると、除數は 124 となる。これと先に判明した答の 97809 とで、この計算を行つてみると下のやうになる。
97809
_________
124)□□□□□□□□
1116
――――――――
□□□
868
―――――――
1□□□
992
――――――
1□□□
1116
―――――
0
[#八段目左端「1」は底本では「□」]
97809
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