ばらしい放射能をもっているのだ。放射能物質でむかしからよく知られているのはラジウムである。地球には、この外ウランとかトリウムとかアクチニウムなどの放射能物質がある。
 そういう物質からは、あのふしぎなアルファ、ベータ、ガンマの放射線が出てくる。この放射線が癌《がん》という病気をなおすことは、誰でも知っているが、このごろでは、人類のためもっと貴重なはたらきをしてくれることがわかった。それは今くわしくいっているひまはないが、人間が考えたこともなかったほどのすばらしい大きな動力をひねりだす種として、たいへん貴重なものであった。
 ところが、せっかくのその種も、大動力をひねり出す種の役目をさせるには、よほどたくさんあつめなければならない。しかもこの地球にはそういう物質はすくないから、一生けんめいにラジウムその他をあつめてみても、いくらもあつまらない。地球全体の放射物質を一個所にあつめてみても、大したことはない。せめてその百倍あれば、その新動力発生法は、小さいながらも成功するのであった。
 そこで世界中の学者たちは、この折角《せっかく》の新動力発生法も、人間の力ではできない相談であるとしてあきら
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