のをたのしみに、はるばるこんな海底までやってきたんだ。勝目は、はじめからわかっているのに、いつまでもぐずぐずしている司令官の気持がわからない。明日攻撃命令を出すというが、ほんとうか、どうか、いつもがいつもだから、あてになるものか」
ケレンコ司令官は、リーロフ大佐のことばを、腕組して、じっときいていたが、やがて顔をあげ、
「よし、わかった。君の心底は、よくわかった。余が君を副司令の職から去ってもらおうとしたのは、大事を前にして、粗暴な君に艦隊をまかせておけないと思ったからだ。君がそれほど戦意にもえているのなら、今後は、粗暴なことをやるまい。なにしろ明日になれば、わが全艦隊は出動して、余も君も、ひたむきに太平洋の水面下を北へ北へと行進するばかりだからね」
「わたしもというと……」
「リーロフ大佐、君をあらためて副司令に任命するのだ」
「なんじゃ。それは、ごきげんとりの手か」
「いつまでも、ばかなことをいうな」とケレンコ司令官は、リーロフをたしなめて、
「そのうえ、もう一つ重大任務をさずける。これを見ろ」
と、ケレンコ司令官は、テーブルの上の海図を指し、
「わが海底要塞に、今ある潜水艦は
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