よく、おあかし下さいました。私も、死んだつもりで、祖国日本のために働きます」
 三浦須美吉は、体をふるわせて、太刀川の前にちかったが、足もとの鉄の鎖に気がつくと、ダン艇長、酋長ロロに、
「早く」
 というように目くばせして、鉄の鎖を、ぐいとひっぱった。鎖が、がちゃりとなった。


   銃声


 廊下にいた衛兵が、それに気がついた。
「おや」
 と思ってのぞくと、この有様だからぴりぴりぴりと、警笛をならした。
 酋長ロロは、腰をぬかし、三浦は、立ちすくんだ。ダン艇長は、腰におびていたピストルを手にとって、身がまえる。
 とたんに、轟然たる銃声がひびいた。
「うーん」
 と、さけんだのは、ダン艇長だった。彼の体は、後にのけぞって、どすんと床にころがった。衛兵が、真先にねらい撃ったのである。
「ひゃー」
 と、酋長ロロは、こんどは腰がはいったのか、ぴーんととびあがった。
 そこをまた、だーんと一発!
 ぎゃっという妙な悲鳴、酋長ロロも、そこへたおれてしまった。そのつぎは、三浦須美吉と、太刀川時夫だ。
 衛兵は、銃口を三浦の方へむけた。
「あっ、あぶない。三浦君、そこへ伏せ」
 太刀川は、
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