じゃない。いかに日本の海軍が強くとも、これにかかっちゃ、手のほどこしようがなかろう。わずか一時間で、東京およびその附近は、全滅じゃ。地上地下、生物《いきもの》は、猫の子一匹ものこるまい。考えただけでも胸がおどるじゃないか。いや、君を前において恐竜型潜水艦の自慢をするのは、あべこべじゃったねえ。ふふふふ」
 なんというおそろしいケレンコの自信であろうか。
 そのとき運転士が、声をかけた。
「もしもし、海底要塞の正面へ来ました。どこへつけますか」
「うむ、恐竜格納庫第六十号へつけろ」
 ケレンコはいった。太刀川時夫の目が、潜水兜の中で、きらりと光った。


   格納庫ひらく


 恐竜型潜水艦の格納庫!
 いま太刀川時夫は、司令官ケレンコとともに、その前に立ったのである。
 だいたんな太刀川も、はげしい興奮に、胸が高なっている。
 見よ!
 彼の目のまえに、あぶくだつ青黒い海水をとおして、とほうもなく大きな怪物が、歯をむきだして、こちらをにらんでいる。それが、じつは格納庫の扉であった。
(この扉のむこうに、共産党海軍の大じまんの対日攻撃武器がしまってあるのだ!)
 ケレンコ司令官は、その
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