んだ」
 頭目は、怒ったような声でいって、手をX線装置からだすと、義眼を卓上においた。
 がーンと、大きな音がして、義眼が金槌で叩きつぶされた。頭目が、かんしゃくをおこして、やっつけたのである。X線装置が検出した結果を信じなかったのだ。破片があたりにとび散った。まわりにいた者は、あッと叫んで、口をおさえた。
 が、その結果は、義眼の中には、なにも隠されていないということが分っただけである。
「ううーむ」と、頭目は呻《うな》った。
 しばらく誰も黙っていた。嵐の前のしずけさだ。
 と、とつぜん頭目が肩をいからして吠《ほ》え立てた。
「やい、戸倉。どこへ隠したのか、黄金メダルの片割《かたわ》れを!」
「わしは知らぬ。いや、たとえ知っておったとしても、お前のようならんぼう者には死んでも話さぬ」
 戸倉老人は、のこる一眼を大きくむいて、四馬をにらみつけた。
「わしが知りたいと思ったことは、かならず知ってみせる。そうか。きさまの義眼というのは、もう一方の眼なんだな」
 というと、頭目は、又もや戸倉にとびかかった。そして彼の指は戸倉の左の眼を襲った。


   猫女《ねこおんな》


「あ、あぶな
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