の半ペラがないから、完全な意味はわからないが、聖骨を守る……という言葉があるからには、黄金メダルに書かれた文句は、この塔内の、この一室を指《さ》しているのではあるまいか。
 そうなのだ!
 それにちがいないのだ。しかし、そうはわかっても、黄金メダルの他の半ペラのない悲しさは、それ以上の謎《なぞ》は解きようもない。それはさておき、館内の見物に手間どっているうちに、すっかり日が暮れて、雨さえポツポツ降ってきた。まえにもいったとおり、ヘクザ館は人里《ひとざと》離《はな》れた山岳地帯にあるのだから、こうなっては、辞去《じきょ》することもできないのである。一行は途方《とほう》にくれた面持《おもも》ちをしていると、親切な老院長が、一晩泊っておいでなさいとすすめてくれた。そして、粗末《そまつ》ながらも、夜食をふるまってくれたのである。
 実をいうと、これこそ、一行の思う壺であった。わざと参観に手間どったのも、ここで一夜を明したいばかりであった。
 さて、一行七人、館内の二階にある、ひろい寝室へ案内されると、すぐに額《ひたい》をあつめて協議をはじめた。
「問題はあの塔にあると思うのじゃがな。みんなも見
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