さがして東洋の国々を遍歴《へんれき》しているうちに、代々東洋人と結婚したから、しだいに東洋人の血が濃《こ》くなっていったのじゃ。ところで、海賊王デルマにはもう一人、ツクーワという部下がおったが、こいつは肚黒《はらぐろ》いやつで、デルマを裏切ったことがあるので、放逐《ほうちく》されて宝のわけまえにあずからなかった。それを怨《うら》んでツクーワは、ヘザールとオクタンの持っている半ペラを、しつこく狙っていたが、ただ一度だけ、オクタンの半ペラを手に入れたことがある。そのときツクーワはその半ペラの贋物をこさえておいたのだが、その後間もなく、オクタンにつかまり、殺されて、半ペラは本物も贋物も、ふたつともオクタンの手に入ったのじゃ。貴様が手に入れて、虎《とら》の子のように後生大事《ごしょうだいじ》にしていたのは、即ち、その昔ツクーワのつくった贋物で、しかも、ツクーワとは誰あろう、机博士、貴様の先祖だぞ。どうだ、これでわかったろう。先祖がつくった贋物に、子孫のものが欺《あざむ》かれる。世の中にこれほど滑稽《こっけい》なことがあろうか。わっはっはっ!」
われ鐘のような声で笑いとばされ、机博士はいっぺん
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