かっかっとおこっていて、あたりいちめん、肉のこげるような匂《にお》いが充満《じゅうまん》しているのだ。
「見たまえ。チャンウー[#「チャンウー」は底本では「チャンフー」]の足を……あの足を炭火のうえにのせ、拷問《ごうもん》していたんだ。ひどいことをするやつもあればあるもんじゃないか。まったく鬼だよ、悪魔だよ」
 見れば椅子にしばりあげられたチャンウー[#「チャンウー」は底本では「チャンフー」]の足は、いたいたしく火ぶくれがして血がにじんでいる。チャンウー[#「チャンウー」は底本では「チャンフー」]はこの拷問にたえかねて、ぐったりと気をうしなっているのだったが、ひと眼、その顔をみたとたん、春木少年は思わずあっと床からとびあがった。
「あっ、こ、こ、これは戸倉老人!」
 ああ、チャンウー[#「チャンウー」は底本では「チャンフー」]とは戸倉老人の変装《へんそう》だったのである。

   怪船《かいせん》黒竜丸《こくりゅうまる》

 話変って、こちらは四馬頭目を救いだしたヘリコプターである。
 海岸通りの万国堂のうえをはなれると、進路をしだいに西にとり、須磨《すま》から明石《あかし》のほうへや
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