の二少年のほうから話をすすめていこう。
危《あやう》く四馬剣尺の魔手《ましゅ》からのがれた、春木、牛丸の二少年は、つぎの日、山をくだると、そこで後日《ごじつ》を約して戸倉老人とわかれた。
そして無事にわが家へかえりついたが、そのとき、牛丸平太郎のお父さんやお母さんが、どのように喜んだか、春木少年に対して、どのように感謝したか、それらのことはあまりくだくだしくなるから、ここでは書かないでおくこととする。
さて、それから当分、二人の身のうえに、別に変ったこともなく、毎日、楽しく学校へ通っていた。学校では、二人はすっかり英雄にまつりあげられ、みんなからさかんに話をせがまれた。ことに少年探偵を結成しようとしていた、小玉《こだま》君や横光《よこみつ》君、それに田畑《たばた》君などは、春木少年ひとりにだしぬかれたことをくやしがって、こんど何かあったら、きっと自分たちも、仲間に入れてくれとせがんだ。春木、牛丸の二少年はむろんそれを承諾《しょうだく》した。
こうして幾日か過ぎた。春木、牛丸の二少年の身辺《しんぺん》には、依然として平穏《へいおん》な日がつづいた。いずれ落着いたら、便りをよこすと
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