って、頭目に知らせるよう大さわぎを始めたんです。いったい頭目は、どこへいったんです」それに答えないで、頭目はぴしゃりとことばを机博士に叩きつけた。
「お前は、チャンフーの店前で、なにか手品をやりゃしなかったか」
「手品ですって。とんでもない。私は、手術ならやりますが手品はやりませんよ」そういって机博士はうそぶいた。
 二人の間に、しばらく沈黙があった。
 と、とつぜん博士は口を開いた。
「チャンフーを殺したのは私じゃありませんよ。あんな老ぼれを殺す理由なんか、私にはありませんからね。……それより頭目。早くあの店へいって黄金メダルを持ってきたらどうです。頭目が今まで持っていたのは猫女《ねこおんな》に奪われちまったんだし、さびしいですからねえ。あれが一つ手にはいれば――」
「やめろ。あの店にはもう黄金メダルはないんだ。チャンを殺した犯人が持っていったのか、それとも……」
「それとも」
「まあ、それはいうまい」
「頭目。はっきりいって下さい。私が盗んできたとでもいうのですかい」
「おれは知らない。今日までかかって、いろいろと調べたが、手がかりなしだ」
 頭目は、いつになくがっかりした調子でい
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