、そういって青白い手を道夫の方へのばした。
再会
なつかしい雪子姉さん――木見雪子学士の声だと気がついた道夫は寝台からむくむくと起上った。
すると道夫の眼に、雪子の姿がうつった。それははっきりした姿であった。雪子はやつれた顔を道夫に向けて、にんまり笑いかけた。
「雪子姉さん。どうしてここへこられたの。いつ帰ってきたの」
道夫はそういって、寝台からすべり下りると、雪子の方へかけよった。
「道夫さん、しばらくあたしにさわらないで……」
と、雪子はいって、横にとびのいた。
「え、どうして、なぜさわっちゃいけないの」
道夫は不満であった。
「そのことは、今に分るわ。とにかく気をおちつけて、あたしのいうことを聞き分けて下さいね。一生のお願いよ」
雪子の眼は大きく開かれ、悲しみの色をうかべて道夫を見つめた。
「あたしのことでみなさんがさわいでいるのでしょう」
「ええ、そうですよ。雪子姉さんの幽霊がでるといっています。ほんとうに雪子姉さんは幽霊なんですか。それとも生きているんですか」
「道夫さんはどっちと思いますか」
「ぼくは……ぼくは、雪子姉さんは幽霊じゃない。ちゃんと生きて
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