!」
 そろり、そろりとまた行進がはじまった。
「もう何米ぐらいはいったかな」
「まだ三米ぐらいだよ」
「あと七米だね、元気を出すぜ」
 ダビットは足をばたばたさせた。
「クロールじゃないから、足を動かしても進みませんよ、お静かに、お静かに……」
 張さんも笑っている。みんな元気だ。おもえば昨日から何も食べていない。腹はへっている。疲れは極度に五体をしびらせている。
 しかし救われるという希望が眼の前にかがやいているのだ。だから四人は元気一杯なのだ。
「あ、あれだ、明るいぞ」
 先頭のケン。
「もう一いきです」
 玉太郎がふりかえった。
 かすかではあるが、明るい。
 頭をぶつけたり、肩をうったり、細い洞穴の旅行は大へんな難行苦業《なんぎょうくぎょう》だったが、それももうすぐ終りだ。
「さて、このへんの様子もカメラにおさめておこうか」
 もうダビットは商売をはじめた。明るい出口をめざして、そろり、そろりとはいでるケン監督のようすを、後からダビットはカメラにおさめた。
「ああ、遂《つい》に救われた」
 ケン、玉太郎、ダビット、張の順序で穴から出る。そこは大きな洞窟になっていて、上からは岩
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