この秋以来、婚礼甚だ多し。こっちにはいささかこたえるが(ふところ)、まことに芽出たきことである。吉田機司氏の句に、
  女みなはらんだ終戦一年目
◯福田義雄君来宅。ちかごろの真空管はゲッターの研究が進んで、真空化が実に手軽になった由。送信術でも二十五ケ一台を三十分にて排気作業完成し完封するので、一日にこれを二十回もくりかえし得るという。一日に一個宛出来ればいい方だった大正十年頃のことを思えば、うたた感慨無量なり。
◯ラジオの伝えるところによれば、アメリカでは天然色映画「最後の爆弾」が完成せし由。長崎への原子爆弾投下もうつされていると。

 十二月二十一日
◯今暁四時、熊野沖に大地震あり、和歌山、高知、徳島、被害甚だし。東京ではゆるやかな水平動永くつづきたり。

 十二月二十四日
◯電話がかわる。永年借りていた四五四五番よ、さよならで、新しく自分のものとなりしものは五四三一番。

 十二月二十五日
◯英と私の合同誕生日祝にて、にぎり寿司をつくる。マグロ、イカ、タコ、シメサバ、タイラガイにて近頃になき豪華のもの。みなみな腹一杯たべる。

 十二月二十七日
◯いやに暖し。
◯朝、千代ちゃ
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