最初ちょっと意外に感じた。
◯降伏文書調印に関する放送も、二度聞くともうたくさんで、三度目、四度目はスイッチを切って置いた。飯がまずくなる。

 九月三日
◯朝の放送は、やっぱり降伏文書調印の報道であろうと思い、聞かず。昼の報道より聞き始む。
◯北村小松君来宅。
◯夜の報道にて、スターリンの対日終戦祝賀の演説が伝えられる。前夜聞いたトルーマン大統領のそれと並べてみて、敗戦国のわれわれのみじめさを感ず。
◯農村に米なく、大さわぎになるとか。今度からの供出は、多分承知しまいであろうと思われるとの事。そうなれば一大事だ。
◯今夜の清瀬一郎[#弁護士、政治家。戦後、公職追放処分を受けるが、東京裁判では東条英機の主任弁護士となる]氏の放送の要旨。「原子爆弾が人道に反し、国際条約に反することは歴然たり。こういうものを使用せる者こそ、戦争犯罪者であると思うが、それをどう処置するのか、今晩は議論するつもりはない。その被害の真相を今度の臨時議会において発表されんことを望む。そうすれば世界中へこの事が知れるであろう」
 私も思う。なぜ、原子爆弾をいきなり使ったか、降伏しなければ投下する、と予告しなかったの
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