とを想えとあり。痛し、痛し、又痛し。
◯昨夜妻いねず、夜半に某所へ到らんとす。これを停めたる事あり。
妻に「死を停まれよ」とさとす。さとすはつらし。死にまさる苦と辱を受けよというにあるなればなり。妻泣く。そして元気を失う。正視にたえざるも、仕方なし。ようやく納得す。われ既に「大義」につく覚悟を持ち居りしなり。
八月十八日
◯井上(康文)、鹿島(孝二)君来宅。
◯熱あり、ぶったおれていたり。
八月十九日
◯村上(元三)君来宅。
◯岡東浩君来る。うれし。
◯ようやく気もだいぶ落付く。されど、考えれば考えるほど苦難の途なり。任はいよいよ重し。
◯夜半、忽然として醒め、子供をいかにして育てんとするかの方途を得たり。長大息、疲労消ゆ。有難し、有難し。
◯けさ、広鳥惨害写真が新聞に出た。
八月二十日
◯熱は少しく下がりしようなるも、体だるし。英[#夫人]も疲労し、やつれ見え、痛々し。しかし今日割合い元気になりぬ。
◯宮様[#東久邇宮稔彦首相]又もや御放送。
◯「大義」を村上先生(医師)へ、「大義抄」を奥山老士へ貸す。
◯「維摩経新釈」を読みはじむ。
八月二十四日
◯昨夜より今朝迄
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