町二六
 中川八十勝殿
  同居中
 村上勝郎先生(友人)
  若林町四〇〇
 萩原喜一郎殿(大家サン)
 山岡荘八殿(友人)
  若林町一一〇
 大下宇陀児殿(友人)
  豊島区雑司ケ谷五ノ七一二
 柴田 寛殿(友人)
  世田谷区三軒茶屋一三一
 以上

 右 東京都世田谷区若林町一七九
    佐野昌一
[#引用、終わり]

 八月十四日
◯万事終る。
◯湊(邦三)君と街頭で手を握りあって泣く。
[#改丁、左寄せで]

降伏日記(一)

[#改ページ]
[#ここから2字下げ]
 序 昭和二十年八月

「空襲日記」変じて「降伏日記」と化す。
 新聞、会話等に於ても、意識してか無意識のうちにか「皇国降伏」の文字を使いたがらぬようであるが、それはいけないことだ。今やわれわれ日本人は、降伏者として――米英ソ中四国その他に降伏した者として十分に自識すべきである。この自識に徹底せざるときは、恐れ多くも詔書にお示しになった御教えから逸脱し、国際信義にもとり、世界平和と新しき問題たる地球防衛に欠くるところあり、また、日本民族の美点と生長とを芟除《さんじょ》することになる。
 もちろん苦難|忍辱《
前へ 次へ
全172ページ中116ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
海野 十三 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング