く。目につかない穴がどこかに残っているのだろう。
「どうしたのか」
中尉は、たずねた。
「はい」
と、帆村は言いにくそうにしていたが、やがて言った。
「艇の外廓に、ひびがはいっているように思うのです」
「外廓にひびが……」
中尉はおどろいた。もしそうだとすると、修繕《しゅうぜん》の方法がないのだ。どうして外廓にひびがはいったのだろうか。やはり、あのときにちがいない。
艇が「魔の空間」を爆破して、その爆破孔をとおりぬけるとき、やっぱり自分の仕掛けた爆発物のため、外廓にひびをはいらせたのにちがいない。
「もちろん、それはいまのところ、わずかな隙間を作っているだけですが、注意していますと、ひびはだんだん長く伸びていくようです。ですから、着陸までに本艇が無事にいるかどうかわかりません」
帆村の心配しているのは、この点であった。この調子でいけば、ひびがだんだん大きくなっていくだろう。噴射をつづけているかぎり、その震動が伝わって、ひびはだんだんひろがっていく理窟である。といって、噴射をやめると墜落のほかない。
しかもこの調子では、まだそうとうの高度のときに、艇内の空気はうすくなって、呼
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