はたらかせて、五分間つづけざまに電波を発射いたしました。
本隊の方では、この電波を方向探知器ではかり、小浜兵曹長のいまいる位置をはっきりきめようというのです。
そのうちにも、小浜兵曹長は生存していたというよろこばしくも、またおどろくべきニュースは、それからそれへと伝わっていきました。
本隊の無電班は、しきりに潜水艦ホ十九号をよんでいます。
その潜水艦は、そのころちょうど南洋群島附近を巡航中でありましたが、よびだしの無電をうけとったので、すぐさま無電で応答してまいりました。
「貴艦は直ちに、遭難機の方角を測定せられよ」
「承知!」
本隊と潜水艦ホ十九号との両方の方向探知器が、ともに小浜機の発射する電波の飛んでくる方角をさだめました。
両方の結果をあわせて、地図のうえに、小浜機の位置をもとめてみますと、ついにわかりました。
北緯三十六度、東経百四十四度!
それが遭難機の位置になります。
そこは、犬吠埼《いぬぼうざき》からほとんど真東に、三百キロメートルばかりいった海中です。
いや、海中ではありません。普通の地図には出ていませんが、実はそこに一つの小さな島があるのです。
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