して、歯をくいしばってたえていた。気が遠くなる。頭が割れるようだ。脱出に成功した。
脱出したというよりも、空間にほうりだされたといったほうが、その感じがでる。なにしろ一瞬のできごとだった。そしてそのあと、艇員たちは数十分間にわたって失心していた。やっと、ぼつぼつ気がついた者がでてきて、それから同僚を介抱《かいほう》した。しばらくは、何がどうなっているのやら、さっぱりわからなかった。やがて、思いがけない快報がもたらされた。それはほかでもない。今、本艇がただよっている位置から二百万キロばかりのところに、なつかしい地球の姿が見えるというのであった。艇員は喜びに気が変になりそうになった。
「もうひととびで、地球へもどれるんだ」ああ、意外にも、ガンマ星から脱出したところは、地球に間近いところであったのだ。燃料の心配も、いまはもうなかった。
艇員は、気がついて、ガンマ星とアドロ彗星《すいせい》の姿を天空にもとめた。ところが、ふしぎなことに、それらしいものは何にも見えなかった。どうしたのであろうか。テッド隊の宇宙艇九隻のうち、七隻はぶじに地球へ着陸した。他の二隻は、おしいことに脱出に失敗したらし
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