は、死人の面のように青く、こわばっている。
「では、あの塔みたいなものも、怪星ガンの一部分なんですか」
「それはたしかだと思う」
「でも、へんですね。星というものは、ふつう表面が火のように燃えてどろどろしているか、あるいは表面が冷えて固まっているものでしょう。ところが、怪星ガンはそのどちらでもないようですね。なぜといって、火のように燃えている星なら、ぼくたちも、たちまち燃えて煙になってしまうでしょうが、このとおり安全です。おじさん、聞いている?」
「聞いているよ」
「また、怪星ガンが表面が冷えかたまっていて、地球や月のような星なら、その星の腹へ、ぼくらのロケットをのみこむといっても、できないじゃありませんか。だから、怪星のとりこになっているといわれても、ぼくは信じられないや」
そういって三根夫は、帆村の返事はどうかと、顔をのぞきこんだ。
「きみは信じないかもしれないが、きみがのべた二つの星の状態のほかにも、星の状態というものはいろいろあると思う。そしてわたしたちは、その一つの実例を、いま目のまえに見ているのだ。そう考えることはできるだろう」
帆村のことばがむずかしくなる。かれもおそ
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