した。
あの呪文はどういうのであったかしら。
千二は、はじめてそれを聞いた時、たいへんむずかしい呪文だと思ったが、博士から、いくどもそれを聞いているうちに、なんだかおもしろい口調なものだから、口の中でくりかえしているうちに、おぼえてしまったのである。
ロラロラロラ、リリリルロ、ロルロルレ。
たしか、この通りであった。
千二は砂浜に立ち、岩に向かって、
「ええと、ロラロラロラ、リリリルロ、ロルロルレ」
と、叫んだ。
さあ、岩山の入口が開くかと、千二は目を皿のようにして岩山をながめまわしたが、あてがはずれて、岩山はもとのままであった。
「だめだねえ」
と千二は言ったが、まだ失望するのは早いと思い、またその岩山をのぼりはじめた。
千二は、岩山のてっぺんにのぼって、そこでもう一度呪文をとなえてみた。
「ロラロラロラ、リリリルロ、ロルロルレ。さあ、どうだ」
呪文のききめはあったかどうかと、千二は耳をすました。すると、岩の中から、ごうごうという機械がまわるような音が聞えだしたではないか。
「あ、何かはじまったぞ」
と、千二は、岩の上に腹ばいとなり、岩の中から聞える音が一体何の
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