わかったはずだ。きさまは、地球の上でわしたちのために、さんざんな目にあったではないか。一つここで心を入れかえ、前の火星女王の遺児であるロロとルルの味方となるつもりはないか。もしお前がそうするつもりがあれば、わしからよく話をしてやろう。それが、きさまの身のためだぞ」
 博士は、丸木を、なんとかして、正しいみちへもどしてやりたい考えだった。
 また、そうすることによって、博士はロロとルルの二人の王子に、大きな兵力をつけることが出来ると思ったのだった。丸木は地球へ攻めて来たわるいやつだが、しかし彼は、なかなかの武将であった。そのことは博士もよく知っていた。だから丸木に心を入れかえさせると、たいへんロロとルルとは助かる。いや、ほんとうのところを言えば、ロロとルルの力だけでは、とても今の火星王を敵にまわして、これを征服することはむずかしいのだ。
 だから、博士は丸木を味方に入れたかったのである。
「えへへん。笑わせるなよ、蟻田博士」
 と、丸木は心をあらためるどころか、いよいよたけだけしいようすになって、
「おい、博士。ここを一体、どこと思っているのか。ここは火星の上だぜ。あの地球の上とはちがう
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