だったのか。
だんだん見ているうちに、これが空飛ぶ大空艇であることが、はっきりしてきた。
博士のすわっているところは、たしかに操縦席であった。その前に、たくさんならんでいる計器は、空を飛ぶ時、ぜひとも、よく見ていなければならない速度計やコンパスや、そうして原子弾弁や加速度計などであったのである。
「おや、こいつは困ったぞ」
新田先生が、おどろいてふりむくと、博士は、にがい顔をして、しきりに、ボタンを押したり、スイッチを開いたり閉じたりしている。
「どうしました、博士」
「どうも、変だ。せっかくの原子弾エンジンが、ちょっと工合が悪いのだ」
「そうですか。困りましたね。どこが悪いのでしょうか」
「おお、ここがいけないのじゃな。冷却用の水が、うまくまわらないのだ。冷却管《れいきゃくかん》のいい材料がなくて、仕方なしに、つなぎ目に、ゴム管を使ってある。そのゴム管が、どうかしたのじゃないかと思う。ゴム管というやつは、折れたり、または上から重いものがのると、平ったくなってしまって、穴がふさがってしまう」
「博士、私が見てきましょう」
「お前に、わかるかなあ。しかし、わしは、ここをちょっと離れ
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