、今度がはじめてであった。
 大江山隊長以下、まず、たいした損害もなく、山のふもとまでひきあげることが出来た。しかし隊長をはじめ、突撃隊の一同は、ざんねんでたまらない。そこで隊長は、蟻田博士にこのことを相談した。
「蟻田博士、火星兵団の怪力線をふせぐ方法はないものですかなあ」
「それは、わしも道々考えて来たことだが、大きな反射鏡をつくるか、それとも、電気か磁気をうまく使って、怪力線を途中でまげるかだな」
「それはいいですね。さっそく、つくっていただきたいものです」
「そう君の言うように、かんたんにつくれるものか。いくら早くつくっても、二週間や三週間はかかる。それでは、モロー彗星に衝突されたあとのことになるから、もう間にあわんよ」
「いけませんか。外に方法は……」
「博士、十号ガスを爆弾の中に入れ、飛行機を使って空中から火星兵団を爆撃してはどうでしょうか」
 と、新田先生が横から口をはさんだ。
「おお、それはいい考えだ」
 と大江山隊長は喜んだが、博士は、かぶりを振って、
「だめだ、そんなことは。なぜって、飛行機がとんでいっても、火星兵団が怪力線を出せば、飛行機がとけてしまうではないか」
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