静かに、だまりこくって、じりじりと山道をのぼって来る大江山突撃隊であった。
これを上から見ている火星兵たちは、がやがやさわぎたてている。
「また性こりもなく、人間どもが攻めて来やがった。見ろ、たたかわない前から元気がないや」
「そのようだな。負けるとわかっておれば、攻めて来なければいいのに、人間は、頭がわるいね」
「みな殺しにされるまで、ああやって攻めて来るつもりなんだろう。さあ、今日は人間を何人やっつけてやるかなあ。十四、五人を手だまにとって、谷底へ投げこんでやるかな」
「おれは、火星へみやげに連れて帰るのだから、よく働きそうな奴をよって捕えるつもりだ。そして奴らの体に、おれの名前を焼きつけておこうと思う」
などと、火星兵は、ずいぶん勝手なことを言合っていた。
実のところ、このごろ火星兵たちは、人間があまり弱いので、本気になってたたかう気がしなくなった。
宇宙の中で、火星人が一番えらいのだという考えが、一そう彼らの心をおごらせ、そうして、ゆだんをさせた。
だから、山のいただき附近には、まるで蟻のけんかでも見るような気で、たくさんの火星兵が集って来た。彼らはいずれも、かっこう
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