を守るその職責のため、死を覚悟してこの大敵に向かって、とびこんでいったのだ。
「おい、がんばれ。死んでも一歩も引くな!」
 警官隊長らしいのが、金切声で叫んでいる。しかし部下の多くは深い傷を受けて、地上に倒れてしまった。隊長はそれを見ると、剣をとりなおして、みずから大力の火星人にぶつかっていった。
「あっ、あれは大江山さんだ、捜査課長だ!」
 と、新田先生がさけんで、思わず前へ、とびだした。
 大江山捜査課長だ!
 課長は、怪人にとびついた。
 火星人は、おこったような声を出して、課長をどうんと、つきかえした。
 課長は地上にひっくりかえった。体をひどく打ったらしく、課長はしばらく地上に体をくの字なりに曲げていた。――何しろ火星人の力ときたら、人間の十人力ぐらいのは、ざらにいる。
「くせ者! まだ降参せぬか!」
 課長は、やにわに起上ると、また火星兵団の怪人にとびついていった。
 火星人は、目を光らしたかと思うと、とびついて来る課長を、横あいから触手で強くはらった。
「あっ!」
 課長は、顔を押さえて、その場にどうと倒れてしまった。
 その時突然、木陰から五、六人の火星人が現れた。
 
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