が下っている。
 蟻田博士は、そのはしごを上って、中にはいってしまった。新田先生はおどろいたが、博士におくれないようにと、はしごを上っていった。
「おお、これは……」
 新田先生は、又もおどろきの声をあげた。
 それもそのはず、博士についてはいりこんだ魚雷のお尻みたいなものの中は、たいへんに広いのであった。
 室内は、どこのかべも安楽椅子の背中のようにじょうぶにされ、ゆびでおしてみると、中には強い「ばね」がはいっていた。つまりかべ全体が――いや、かべだけではなく、天井もとびらも――安楽椅子の背中のようにつくられてあった。それから、やたらに電車のつり皮みたいなものがぶらさがっていた。それもかべだけではなく、天井にもついているし、床にもそれがついているのだった。
 床についているつり皮! 新田先生は、こんなところにつり皮がついているなんて、じつにへんだとその時は思った。だが、それにはわけがあったのである。いずれ後にわかるが、この魚雷のお尻のようなものが、一体何であるかがわかると、何もわかってしまうのだ。
「おい、新田。何をしとる。早く来ないと見えなくなるぞ」
 蟻田博士が呼ぶので先生は気が
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