心配だから、誰か腕利《うできき》の警官をつけて上げましょう。体がよくなったら、先生、あなたも、ぜひわれわれに力を貸して下さい」
「はい、わかりました。私は、すこし寝たいと思います。その上で、火星人と大いに戦いますよ」
 そこで、先生は電話を切った。
 警視庁では、先生のこの報告には、おどろきもしたがまた喜びもした。
 早速全国に手配をして、火星人に備えることとした。
 さて火星人は、どんな手を使って、人間狩をするであろうか。


   37[#「37」は縦中横] 石けりの子供


 火星兵が、人間狩をはじめる。
 何と、世の中は変ったことであろうか。その昔、地球人類は、火星へ攻めていこうなどと言うことを考えた時代もあったが、今はあべこべに、いつの間にやら、火星兵におびやかされる世とはなったのである。
 地球がモロー彗星《すいせい》と衝突して、こなごなにこわれる日は近づいたし、その上に、この火星兵の人間狩の恐怖までが加わって、地球に住む人間たちは、二重の大難にぶつかったわけである。
 その火星人と言うのが、どうもいろいろのことから考えて、地球の人間よりも、ずっと賢い生物らしいのは、困った
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