なり軍隊なりに知らせなければならないと思った。
 新田先生は、そろそろと、もの陰から這出した。今のうちに火星人の目をのがれて、山を下ろうと考えたのであった。
 先生は手さぐりで雑草の間をくぐって、山を下り出した。
 すると下の方から、また例の、ひゅうひゅうぷくぷくと火星人の声がして、こっちへ近づいて来る様子なので、びっくりしてまたもとへ引返した。
 先生は、もとのもの陰に戻ったつもりであった。
 ところが、しばらくすると、先生はそれが間違で、また別の場所へ来ていることに気がついた。
 そこも、一つの洞穴《ほらあな》であったが、火星人が十四、五人ごろごろと転がっていた。
(これは大変!)
 と、先生がそこを飛出そうとすると、前方から怪人丸木がはいって来た。
 丸木は、洞穴にはいると、大きな声でどなった。それは、先生には何を言っているのか、よくわからない火星人の言葉であった。
 すると、転がっていた一同は、がばとはね起きて丸木の前に並んだ。
 先生はびっくりした。ここで見つかっては大変である。どこかに体をかくすところはないかと、前後左右を見廻すと、ちょうど幸いにも、あまり大きくない機械を、
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