怪人丸木とおなじ姿に変ってしまった。
「こういう姿をしておれば、しばらくでも火星人の目をごまかすことが出来るであろう。その間に、何とか次のことを考えよう」
その時、壁穴のそとでは、先生のあとを追って来た火星人の、ひゅうひゅうという声がした。先生を探しているのだ。
先生は、もうその時、別の入口から、外に出ていた。あたりには、同じような姿をした火星人が、しきりに、走りまわっていた。もちろん、黒マントのない、はだかみたいな火星人も、たくさんいた。
黒マントを着ている火星人は、おなじ仲間の中でも、すこしはえらい火星人のようで、先生が、黒マントを着て、前に進むと、はだかの火星人は、さっとからだを横飛にして、先生のため道をあけるのであった。
こうして、先生は、火星人の中に、うまく、まぎれこんでしまった。
このころ、先生を追いかけていた番人たちも、もう、あきらめてしまったようである。
先生は、火星人の間をすりぬけて、穴の入口から外へ飛びだした。
先生は、久方ぶりに、新しい空気を吸って、元気をとりもどした。
だが、外は真暗《まっくら》であった。その上雨風がはげしく、この山中をたたいてい
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